起源756年・・・ 職人たちはノミを持って巨大な岸壁を彫り始めました。
作り始めてから完成まで100年以上かかったとされています。
朝から晩まで、インド人の当時の平均寿命は約30年とされている事を考えると、
何世代もにもわたる超巨大工事だったに違いありません。
エローラの石窟寺院群で最も印情的な寺院と言えばこのカイラーサナータ寺院でしょう。
岩山を幅47mm、奥行き81mm、高さ33mmにわたりひたすら
ノミだけで彫り上げた巨大寺院。
掘り出された岩の量は20万トンにも達すると言われます。
かすかに塗料の痕跡が見えます。
当時は何色だったのでしょうか?
いたるところにゾウの彫刻が見られます。
宇宙を支えるゾウ、
この神殿がシヴァ神の住まいであり、全宇宙でもあることを示しています。
その全体像にも圧倒されるが細かい装飾彫刻にも目を見張ります。
とても石ノミだけで彫り上げたとは思えない。
人間・・・ 信仰心・・・ 無限の可能性を肌で体験できます。
エローラの石窟寺院群に行く方は是非早起きして朝一番に見学するべきです。
このカイラーサナータを含めてエローラには石窟寺院が全部で34窟あります。
私の持っていたガイドブックの『地球の歩き方やロンリープラネット』には、
カイラーサナータ寺院を最後に見学しないと他の寺院が色あせて見える。
と書いてありましたが、私は逆に真っ先にカイラーサナータ寺院を見学しました。
そのおかげで他の寺院の印象は若干物足りないものになりましたが、
このカイラーサナータ寺院のインパクトはすさまじかったです。
朝一番に入場したおかげで見学者は一人もいませんでしたし、
新鮮な空気の中で見学することが出来ます。
カイラーサナータ寺院の前の広場、
早朝なのでほとんど人がいません。
階段等を使って勝手に上の階層とかにも行けますが手すりとか注意書きが無いので落ちないように気をつけましょう。
時々目の錯覚をおこして落ちそうになりますのでね。 (私だけでしょうか・・・)
お腹がすいたので出ることにしました。
朝ごはんを食べていない事をすっかり忘れていました。
寺院を出て振り返った所です。
門です、 桜門(ゴープラム)と言うそうです。
ここにも凄い装飾が施されています。
寺院内でかってにガイドしてきたお兄さんに食堂を教えてもらいました。
チャパティーとかターリーとかいろいろ、、、
観光客用のレストランではなくインド人(従業員用?)っぽい所の食堂。
テキトーに注文した、 値段は安かった。