時間のつぶし方


2008年10月24日

バナラシへ向かう途中の寝台列車の席を探してキョロキョロしていたら 『たぶんそこの席ですよ』 と丁寧に座席を教えてくれた。
彼は日本人旅行客で私と同じくバナラシを目指していた。

彼はなぜか 「かもめ食堂」 の文庫本を読みながらくつろいでいた。
ん? かもめ食堂って確かフィンランドの話だったよな? インドまで来てそのチョイスは何なんだ?
と、疑問に思ったけどもドーデモいいか、、、 人事だし。
旅先でヒマになるからと本を持ち歩く旅行者は少なくないようだけども、私は本を読む旅行者を見るたびに。

『よく本なんか読む暇見つけるよなぁ』

と、関心してしまう。 
夜の列車の中は暗くて字も読みにくいし、よくゆれる。
それに明日の移動のために体力を残さないといけないからなるべく多く眠るようにしているから寝台列車の場合すぐに寝てしまう。
昼の列車は字は読めるけど本の文よりも流れていく風景を見る方がずっと楽しいし列車が停車した時の駅での人々の様子を眺めるのも結構楽しい。

ホテルに入った時もお風呂に入ったり荷物の整理なんかをしていると本を読むヒマが無かったりする。
どうしても空きの時間が出来てしまったらその時は日記を書くようにしている。
日記はその日に起こった体験をそのまま文にして書くわけだから後で読むと結構色々と思い出させてくれたりするし楽しい。


 


『インドの列車ってイマイチよくわかんないですよね〜』
ってな話とかどこに行くのか? とかの話をしたりしていると、彼は私にこう言った。

『荷物少ないですね? それだけですか?』

『え? あ〜そうですかね、コレで全部ですよ』

『いやそれ少なすぎるでしょう? 何入ってるんですか?』

『う〜ん 服とか、 あと歯ブラシなんかも・・・』

『そんな軽装で旅行できるんですね〜』


いやいや、あんたそのでかすぎる鞄にいったい何が入ってるんだ?
と思ったけどもそれは聞かなかった。
彼は凄まじい巨大さのバックパックとリュックサック+手提げ鞄も持っていた。
あれどーやって背負うんだろう? ってか私がアレを背負うと重みで潰されそうだな・・・
でも彼の装備は大きい部類には入らないと思う。
いろんな旅行者を見たけどもみんな凄い荷物を背負っている、歩くのも大変そうで、バックパッカーと言うやつだろう。

バックパッカーの基本の鞄はバックパック+リュックサックのようだ。
巨大なバックパックはホテルに置いといてリュックサックで町をうろつくというスタイル。
なるほどそりゃ理にかなっている。
でもそんなに大きな鞄いらんだろうに と言うほど巨大だ。

私の荷物はリュックサックと小さなカメラバックだけでバスに乗るときはカメラバックもリュックに突っ込んでしまったりする。
そうすると確かに荷物は少ないかも知れない。

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旅行者の装備を見るだけでも旅の楽しみ方は本当に人それぞれなんだなぁと思わせてくれる。