一日2食プラスお菓子。
別に私の食生活ってわけではない。
ネパール人の基本食生活はこんな感じなのだ。
国境の町カッカルビッタ。
ホテルでのんびり身支度を済ませてとりあえず飯だ、うんもうすぐ8時になろうという時間だし、近くの食堂で何か食べよう。
カメラと貴重品だけを持ってホテルを出て大きなバススタンド近くの人が集まりそうな通りや路地を歩いてみた。
おかしい、どの店も営業している雰囲気ではない。
茶を飲んでいる人は目に付くが・・・
この日、結局食堂を探すのに40分以上町をうろついた。
後で聞いた話によるとネパール人のほとんどは朝ご飯を食べない。
その代わりに朝早くにチャイを飲むのだ、人によってはドーナッツやクッキーも食べる。
そして朝の10〜11時くらいに食事を食べてまた3時くらいにチャイとお菓子、それから夜7時くらいに夕食を食べる。
一日2食プラスお菓子なわけである。
大きな町だと朝食は食べられるけどもその他の村なんかでは朝食をガッツリ食べるのは少し難しいのだ。
郷に入れば郷に従えと言うわけでまぁ実践してみたわけですがコレが、なかなかどうして割合にいい感じなのだ。
朝チャイとドーナッツを食べた後、お腹がすいてくる時間が大体10〜11時、飯を食って昼にまた茶とパンなどをかじるとうまい具合に夕方6〜7時くらいに腹が減る。
物資の少ない国だからこその食生活なわけだ。
チャイはたっぷりのミルクと砂糖が入っているし結構エネルギーになってくれる。
と言うわけである。
食料自給率が低下しているニッポンでも見習いたい制度だ。
写真はネパールの基本定食のダルバート。
見た感じインドの定食と似た印象だが味はかなり違う。
インド料理ほど辛くなく各種スパイスもさほどきつくない。
意外なほどあっさりしていて、より日本人の好みに合わせたような印象を受ける。
特筆すべきはジャガイモの味付けと漬物の味付け、これは各家庭によって結構違いがあるけども一貫して素材の旨さを引き出すのがとても上手だ。
インドの足し算の文化と逆に引き算の文化とまで言ってしまうと言い過ぎであるが、料理の味付けはネパール料理のほうが「私は」好みである。
これも物資が少ないからこそ出来た発想なのかもしれない。
毎日食べても飽きが来ないので毎日食べた。
ちなみに写真のダルバートは少しいいレストランで頼んだダルバートなのでお値段は日本円で250円くらいだけど安い店で食べると80円くらいでお腹一杯になる。
山岳地帯の小さな村に入ってしまうと値段は少し上がるが味はより一層素朴な家庭料理に近づき私好みになる。