2007年9月
15日:早朝、自宅を出発し電車で関西国際空港へ。
空港の銀行でで日本円をUS$のT/C(トラベラーズチェック)に交換する。
タイ国際航空でインドに向けて出発、途中マニラとバンコクで乗り継ぎ。
タイ航空の飛行機とバンコクの空港
16日:早朝1時、コルカタのチャンドラ・ボース空港に到着。
コルカタ入国のチェックはかなりテキトーですんなり入国が出来た。
外は真っ暗なので空港で一夜を過ごす。
朝5時プリペイドタクシーでハウラー駅に行き電車でボールブル駅に行く(所要時間約3時間、Rs50前後)
ボールブル駅からリクシャーでシャンチニケタンへ。(所要時間約15分、Rs20程度)
そこから友人の家まで行き水浴びして朝から睡眠。
夕方6時くらいに起床、夜の屋台巡り等をしてまた水浴びして睡眠。
ハウラー駅に停まってた電車とボールブル駅のホーム
17日:朝8くらいに起床、村の飯屋で朝食を食べてのんびりシャンチニケタン観光(ビッショ・バロティ大学等)。
昼食は村の料理上手な家?みたいなところで食べる(有料)
大学のキャンパス内にある彫刻群
18日:朝の6時くらい、始発でコルカタに向かいハウラー駅でマサラドーサを堪能。
昼1時、旅行会社の人と航空チケット取得の件で話し合う。
それからコルカタ観光、ケンタッキーのチキンを食べたり本屋に行ったり。
夜、チャンドラ・ボース空港へ地下鉄とバスを利用して向かう
空港のリタイヤリングルームで仮眠。(ドミトリーRs225)
ハウラーステーションで食べたマサラドーサとコルカタの町
19日:早朝チャンドラ・ボース空港からムンバイーまでいっきに飛行機移動。(所要時間約2時間30分)
次の飛行機の乗り継ぎまで時間があったので散歩に出かける。
気がつくとスラム街に迷い込む。
本気で恐怖を感じたのでタクシーを捕まえてマニ・バワン(ガンディー博物館)へ。
入場料は無料で各種ジオラマは必見。
空港へ戻り飛行機でアウランガーバードへ。(ムンアバイーから東へ約350kmにある町)
空港からタクシーで市内へ移動。(Rs100)
そのままユースホステルまでタクシーで移動してユースホステルに宿泊(ングルRs160)
ユースの管理人のおじさんは私の顔を見てMissヨシカワ アキラ と言っていて私を完全に女性だと思い込んでいた。
ムンバイーの空港からの風景とガンジー博物館のジオラマ
20日:早朝、バスでエローラへ向かう。(所要時間約45分、Rs15)
エローラのカイラーサナータ寺院(世界遺産)を見学、(Rs250)
朝食を食べ他の寺院も見学する。
エローラは全部で34もの石窟寺院があるためすべて見終わる頃には1時くらいになっていた。
昼食を食べてグリシュネーシュワル寺院へ徒歩で向かう
寺院を見学後バスでダウラターバードへ向かう。
ダウラターバードの砦もかなり大きな遺跡で全部見てまわるのは時間がかかる。
見学中通り雨に降られ濡れてしまったが歩いているとすぐに乾いた。
砦の前の店でお茶(チャイ)を飲んでいたらグァバを売りつけられてしまい買ってしまう。
お茶屋を出てバスでアウランガーバードのユースホステルに向かう。
バスを降りるとどしゃ降りの雨だったが頑張ってユースに向かって歩く。
途中チックーと言うジャガイモみたいなフルーツを露店で購入。
そうこうしている内にどんどん衣服が濡れていくのでオートリクシャーに乗り込みユースに向かう。
ユース到着後、すぐ水浴びしてグァバとチックーを食べて睡眠。
チックーは干し柿みたいな味だった。
エローラとダウラターバードの砦
21日:早朝、ユースホステルをチェックアウトし、始発のバスでアジャンターに向かう。
ユースの管理人のおじさんは最後まで私の事を女性だと思い込んでいた。
朝ご飯は前日購入しといたグァバとチックーだけ。
アジャンター到着後すぐにインド人に声をかけられホテルを紹介される。(ホテル料金はRs250)
割高だったがいいホテルだったので紹介されたホテルに荷物を置いてまたアジャンターに向かう。
朝ご飯がフルーツだけだったのでもう一ど小さな食堂に入って朝食をガッツリ食べる。
古代仏教絵画と彫刻の源流を堪能出来るアジャンターの石窟寺院は28窟ほどの石窟寺院が並んでいる。
すべて仏教寺院で世界遺産に登録されている。
一通り見終わり展望台に向かう途中雨が降ってきたので寺院内で雨宿りする。
雨が上がったところで展望台に向かう。
向かう途中、キュウリを買って食べながら展望台への階段を上る。
インドのキュウリは日本のキュウリと少し違う形だったがウマかった。
展望台到着後すぐに押し売り商人に絡まれる。
『チョットダケビジネス』とよくわからない言葉で宝石を売りつけてくるおじさんだ。
「コレ200ルピー」とうるさく言ってくるので『I Don't Need』と言って追い払う。
が、『100ルピー』と値下げしてきた、無視してると50ルピーに値下げして最終的には3つで50ルピーになっていた。
インドは押し売りが多い、が無視しようと心に決める。
宿に戻りホットシャワーを浴びて寝る。
アジャンターの遺跡とチックー
22日:朝、ホテルをチェックアウトして朝食を食べバスでジャルガオンに向かう。(約Rs50)
ここから寝台列車でバナラシ(ヴァーラーナスィー)に向かう予定だったが
エローラとアジャンターの見学が思いのほかスムーズにいっており、少し時間に余裕があったので、
バナラシには行かず、マンドゥーに行くことにした。
まずジャルガオンから電車でカンドーワに向かう。(Rs46、約2時間30分)
カンドーワの駅について、インドール行きの列車を探したが夜の11時出発の便しかなく仕方なく待つ。
夜ご飯を食べに駅の近くの小さな店に入りマトンのカレーを食べる。(Rs35)
このカレーは異常に辛く汗が噴出したがおいし過ぎてたまりませんでした。
ウマさが辛さを凌駕する。 ちなみにマトンは羊肉。
その後何軒か隣のチャイ屋さんに入りチャイを飲む。
甘さで口の中のヒリヒが消えるのを実感。
ちなみにチャイはインドのお茶で紅茶に砂糖とミルクがたっぷり入っている、
ショウガ汁が入っている場合もある、 値段はRs2〜4で電車の中で売り歩いているチャイを買うとRs5程度。
11時インドール行きの電車に乗り込む。(Rs23、約5時間)
隣に座っていた学生といろいろ喋れて楽しかったが2等席はほぼ満員で硬い木のイスなのでお尻が痛くなった。
チャイ屋のお兄さんとカヌワー駅の風景
23日:カンドーワを出発して5時間後、眠い目をこすりながらインドール駅で降りる。
ここからはバス移動だが、まだ朝にもなっていなくてバスは動いていない。
仕方なく駅の階段で仮眠を取る。
始発のバスでマンドゥーへ向かう。(Rs50〜70、約3時間30分)
途中少年から焼きたてラッカセイを買い食べる、焼きたては少しシナシナしていたがウマかった。
マンドゥーに到着、マンドゥーは中央インドで最も美しい場所と言われる村。
レンタル自転車を借りて村を散策。(Rs60)
小さな村のいたるところに美しく巨大な構造物が点在する。
有料の建造物も多数あるが無料で入れる廃墟化し、苔むした構造物の方が美しく感じられる。
とてもいい場所だったがマンドゥーまでの道のりが予想外に時間を食ったので、
マンドゥーには宿泊せずに帰ることにする。
またバスでインドールまで行きインドール駅のリタイアリングルームに宿泊。(ドミトリーRs50)
シャワーを浴びて布団に入ると10秒くらいで寝れた。(布団に入ったと思ったら朝だった)
前日からほとんど寝ずに行動したいたので疲れが溜まっていたのだろう。
マンドゥーの階段井戸と牛
24日:きっちり寝たので体力が回復しているのを実感。
インドール駅からカンドーワへ電車で向かう。
カンドーワの町の銀行でTC(トラベラーズチェック)をルピーに変えようとしたがUSドルのTCは扱ってない、
と言われ追い返された。
仕方なく町をぶらぶらしながら露店で飯を食べたりチャイを飲んだりしてから駅に戻り寝台列車を待つ。
PM6時頃に列車に乗り込みバナラシへ向かう。
露店の料理とインドール駅のホームにあったバイク
25日:朝、チャイ売りのおじさんの『チャイチャーイ』と言う声で目覚める。
朝飯の代わりにサモンサとチャイを買い流れていく風景を見ながら食べる。
サモンサはカレー味の芋みたいなのを油で揚げた食べ物(約Rs3)
電車がバナラシに到着し駅から出ると凄い勢いでタクシーやリクシャの客引きにあう。
50ルピーでアッシーガートまで行ってくれると言っていたのにシステム料で+5ルピーかかる。
とか、いろいろモメたが何とかアッシーガートに到着。
ロンリープラネットに乗っていたゲストハウス、マルティプルというホテルに泊まることにした。
ホテルのオーナーは『君たちは客ではなく家族だ』と言っていろいろ気を使ってくれた。
荷物を置き「地球の歩き方」に載ってる有名なカフェで昼食を食べようとサイクルリクシャーを捕まえる。
リクシャーのおじさんは行き先をわかったといい、5ルピーでいいとも言ったが、
わけのわからない場所でここだ、と言われておろされ、しかも10ルピー請求してきて喧嘩になった。
周りにいたインド人も10ルピーだと言い出したので無理やり5ルピーを突きつけてその場を去った。
仕方なく徒歩で探しやっと見つけ昼食を済ます。
その後ドゥルガー寺院を見学。
ヒンドゥー教徒以外は内部に入れないそうだがなぜか私は入れた。
真っ赤な外観で異様に見える。
この日はホテルに帰り早めに睡眠。
ドゥルガー寺院と駅にいたサル
26日:朝4時30に起きてガンガー(ガンジス川)に向かう。
辺りはまだ暗闇に包まれているが貸切ボートでガンガーからバナラシの風景を見る。
ボートの上からはガートで人を火葬しているのがよく見え、川には動物の水死体が浮いているのを見かける。
濁りきった川の中で熱心に沐浴する人、洗濯する人、水浴びする人、さまざまな風景が見える。
ボートを降り自分も聖なる河ガンガーで沐浴しようと決める。
河の水は思ったより温くてきもちいい、川底にはヘドロのような細かい泥が堆積しており、大量のタニシがいました。
匂いは無く気にならない、 頭までつけて沐浴するのがいい。
ガンガーの水は100mlの水の中に150万の大腸菌がいると言われており日本人には安全とは言えないので注意。
ホテルに帰りシャワーを浴びホテルの料理をいただく。
全部受注生産なので作るのにやたらと時間がかかるがその分やたらとウマい。
食後ショッピングに出かける。
途中ラッシー屋に立ち寄りバナナラッシーを飲む。(Rs15)
ラッシーはヨーグルトのこと。
ショッピングではインドの民族衣装を何着か買った、コットン製品とカシミールのショールなど。
カシミールのショールはマフラーにしようと思ったがちょっと大きすぎた気がする。
その後露店で卵料理を食べる、店の主人に「ベリー・テイスティー」と言ってベタ褒めすると、
おまけで他の料理も少しもらった。
それからダシャーシュワメード・ガートにいきプージャーを見た。
プージャー(礼拝)は聖河ガンガーに向かって毎晩行なわれている。
独特な音楽と火の躍り? が目の前で見られる。
プージャーが行なわれる直前まで雨が降っていたので客も少なくとても幻想的だった。
ホテルに帰りシャワーを浴び、就寝。
ボートの上から見るガートとプージャー
27日:朝、ホテルをチェックアウトし「地球の歩き方」に載っていたベーカリーショップでパンを食べる。
にんにくパン?みたいなのを頼むと凄まじい巨大さのパンが出てきてビックリした。(Rs30)
食えねーよ、と思いながら食べる、 このパン、ウマいのだがせめて焼いて欲しい。
店員に「このパン焼いて」と頼むと別料金がかかると言ってきた、しかし「いいから焼いて」と言って焼いてもらう。
食べきれなかった分は持ち帰る。 そしてなぜか別料金はかかってなかった。
インド人はテキトーなのである。
それから日本人の旅行者に限らずいろんな旅行者がバナラシにたくさんいる。
でも私はバナラシという町はあまり好きになれなかった。
聖地なんですけどね。
その後バナラシ駅に行きブッダ・ガヤー(ボート・ガヤー)に向かう。
電車はスリーパークラスを取っていたので快適な座席で満足した。(Rs128)
途中、パパイヤとかを買って食べたり、前の座席に座ってた僧侶から謎のインド料理をもらって食べたりした。
ガヤ駅に到着し、電車の中で偶然出会った日本人2人と乗り合いリクシャーでブッダ・ガヤーを目指す。
偶然出会った日本人はやたらと英語が上手く凄いと関心、
私は片言英語と言うより知ってる単語並べてるでけだし、相手が何言ってるか聞き取れない事が多い。
しかし日本人と一緒にいると何だかせっかくのカルチャーショックだらけの世界から引き戻される感じがするので、
あまりいいとは思わない。 と言うことでブッダ・ガヤーからはまた分かれて行動した。
まずホテルを探すことにし、サンチ・ゲストハウスに決定した。(シングルRs100)
清潔感がありホットシャワー完備で安い。
とりあえずシャワーを浴びて食べ残しのパンを食べマハーボーディー寺院に向かう。(無料)
マハーボーディー寺院は仏教徒の聖地、仏陀が悟りを開いた場所に立つ高さ52mの塔(世界遺産)
その独特の雰囲気はヒンドゥー教とは異なる、しかし私が知る仏教の姿とも少し異なる。
何とも言えない雰囲気がただよっている。
見学後、チャイ屋でチャイを飲み、露店を巡る。
小さな食堂で夕食を食べる。
かなりガッツリ食べたが『ベリー・テイスティー』と褒めまっくったせいか料金はRs10と凄い安さだった。
宿に戻りまたシャワーを浴びて寝る。
パパイヤとマハーボーディー寺院
28日:朝、朝食にチベット料理をたべる。 チベット料理は質素な料理だったが割りとおいしかった。
食後、各国の仏教寺院を見学する。(無料)
チベット寺院、タイ寺院、日本寺院もある。
どれも各国のカラーが出ていて面白い。
ホテルに戻り、シャワーを浴びチェックアウトする。
昼食を食べてからリクシャーでセーナ村(スジャータの村)へ向かう。
何とも言えないゆっくりとした風景でのんびりすごせる。
その後リクシャーでガヤ駅まで戻る。
予約しておいた夜行列車のチケットを確認ようと駅員に聞いてみると『この電車はキャンセルした』と言われ焦る。
電車自体が動いていないのだ。
この電車に乗らないと帰りの飛行機に間に合わない、
必死に策を考えているとインド人の若者5人くらいが話しかけてきた。
事情を説明すると彼らは私のために全力で協力してくれた、次の電車のナンバー等を調べてくれたのだ。
何とか次の電車の2等席のチケットを手に入れれた。
協力してくれた若者には本当に感謝している。
しかし元々寝台席を予約していたので何とか寝台席に変えて欲しい。
駅員に掛け合ったが電車が到着するまで空きの席はわからないから到着してから交渉しろと言われる。
11時の電車なのでホームで待つことにする。
しかし11時を過ぎても12時を過ぎても電車は来ない。
仏教寺院とセーナ村
29日:1時を過ぎた頃、やっと電車が到着。
急いで寝台車の車掌に交渉しにいくが満席だからAC2クラスに行けと言われ走ってACクラスに行く。
ACクラスの車掌と交渉していたら電車が動き出す。
本気で焦る。(これに乗れなかったら本当に日本に帰れなくなるかもしれない)
動いている車両に飛び乗ろうと入り口を探すが、
ACクラスは名前のとうりエアコン完備車両だからどの入り口も閉まっている。
走りまわってやっと入り口を発見した時には電車はかなりのスピードで走っていた。
全力で走り手すりをつかみ飛び乗った。
この日、人生で初めて走っている電車に飛び乗った。
とりあえず電車には乗れた。
でまた交渉してみたら寝台席があまっていたのでホット一息。
すぐに睡眠。
朝、8時くらいに目覚める。
ハウラー駅に到着。
とりあえずチャイを飲みフェリー乗り場に向かう。
コルカタの町は渋滞が激しいので意外とフェリー移動は早くていいし安い。(Rs4)
フェリーから降りてすぐヤシの実売りのおじさんがいたのでとりあえずヤシの実ジュースを買う。
その場でナタを上手に使いヤシの実をカットしてくれてストローをさしてくれる。
少し青臭いが癖になるウマさだ。
飲み終わると真っ二つに割ってくれて中の実をかき出してくれる。
食べ終わってからモイダン公園を歩きエスプラネードに向かう。
疲れが溜まっていたのでとりあえず宿を探しタイムスターホテルに決定。
仮眠を取って昼食と夕食ははベンガル料理専門店に、割高だが最後は贅沢してみたかった。
会社用にテキトーなお土産を買いチェックアウトしタクシーで空港へ向かう。
深夜の便で出国。
ヤシの実ジュースとフェリー
30日:バンコク、マニラ経由で日本の関西国際空港に到着。
入国チェックの際やたらと厳しくチェックされた。
荷物は全部調べられ入念なボディーチェックも受けた。
空港の人に『僕は怪しい人に見えたのですかね?』
と聞いてみると 『インドから帰ってくる人はたまに麻薬を持ち帰ってくる』
と言っていた。 そういえばコルカタで変な薬売りつけてくるインド人がいたな・・・
阪急電車で京都へ向かう。 日本の電車は快適である。
夜の11時くらいに自宅に到着。
バンコクの空港
10月1日:帰国した次の日会社に行きまたカルチャーショックを感じる。
日本という国がいかに特殊で異常な国かを全身で感じる事が出来る。
インド旅行で最もカルチャーショックを感じた瞬間かもしれない。 帰国後ですが・・・
以上、インド横断の旅。